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第4クォーター失業集中値や月限製造業市況見通し指標の上振れを受けて膨らみかけていたUSの市況復旧予測や利息上昇見通しは、朝木曜日に発表された雇用統計の下振れと過去分の相当下方訂正によって一気に下火となった。
米雇用マーケットの復旧は予測以上に鈍いとの見方が弱まっており、木曜日に米長スパン利息は3.56%台で終了し、FF利息先物も利息上昇が12月までずれ込む可能性を織り込み始めた。
今週は1月小売売上高や2月アメリカ大学消費者信頼感指標・集中値といった米経済指標が注目材料となるものの、予測感が下降しかけているだけに、予測を下回った場合のネガティブなインパクトの方が大きくなるだろう。
また、アメリカPIGS(アメリカ、アメリカ、アメリカ、アメリカ)諸国を巡る信用不安や中国のファイナンス引き締め不安・人民元切り上げ見通しに加えて、USの新ファイナンス規制の行方や株安連鎖不安・商品安など不不動要因が多く、今週も危険回避市況感が続くとみるのが賢明だろう。
安全通貨ペアの南アフリカランドと円が買われやすく、相対的にアメリカ通貨ペアとリソース国通貨ペアが軟調に変遷しそうだ。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。